映画の歴史はテレビよりもずっと深いものだということをご存じでしょうか。
実はTVよりも映画の歴史は長く、家庭にテレビが普及するよりもだいぶ以前から、映画は存在し続けていました。
そのことを知っていますでしょうか。
人々に開かれた娯楽として、人を魅了するエンターテイメントとして、映画は長きに渡って娯楽の王様だったのです。
そこで、ここでは映画の歴史についてご紹介をしたいと思います。
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映画の発祥はいつ?
映画の発祥についてはあまりしられていませんが、映画の発祥は19世紀の後半にまで遡ります。
実は映画の歴史は100年以上もの歴史があり、映画ができたのは「写真」を記録できないのかという連続写真の発送から出来上がりました。
今もなお、映画の技術は発展しています。高精細な画像は「当たり前」ですが、昔は当たり前ですが、そういったことはありませんでした。
世界初の映写機・そして世界初の映画とは?
19世紀、カメラ技術が発達し既に”写真”が世に生まれ出ていています。
それをさらに運動の記録と再生に応用できないかと、多くの技術者や発明家によって研究が進められることになり、アメリカの発明家トーマス・エジソンが「キネトスコープ」と呼ばれる映写機を開発し、1893年に一般へ公開します。
ただしこれは、箱を覗き込んで動画を鑑賞するというものでだったのです。
このように、映画の始まりについては、「動画」として時間軸を、人や風景の動きを、時間とともに記録するという技術から始まったもので、それはカラーでもありませんし、音声もありませんでした。
しかし、人はただ、スクリーン上に違う時間軸で、別の世界が存在することに驚愕し、ショートフィルムでも客席で歓声や恐怖を感じる人も多く、みんなで楽しむという、現在のシアターの様子と同じでした。
その楽しみ方については、100年経っても今も変わっていません。
映画の誕生
人類最初の”映画”ですが、1895年にリュミエール兄弟が「シネマトグラフ・リュミエール」で公開した「列車の到着」他、全12作品だといわれています。
これは1894年エジソンが発明した「キネトスコープ」という名の映像を再生する装置の仕組みを元に、スクリーンに投影できるよう改良したシンプルなものだったそう。
内容やストーリーというようなものではなく、人が歩いたり列車が近づいてくるだけの映像でしたが、初めて見る観客はたいそう興奮したということで、これが世界初の映画だったそうです。
サイレント映画が主流
映画誕生後、1927年にトーキーフィルムが発表されるまでは、発表された映画は全てセリフ・音声・音響効果のないサイレント映画(無声映画)でした。
セリフは字幕で映像の合間に挿入され、映画館での上映の際には、オーケストラによる生演奏や、活弁士による解説が行われていたのです。
1910年にハリウッドが誕生、世界の主要都市を中心に映画熱が加速
1910年代にアメリカの映画都市「ハリウッド」が誕生することになります。
そして、その後1920年代にはソ連で世界初の国立映画学校が創設されるなど、徐々に映画制作のための基盤が形成されていくようになりました。
この流れは、世界中に広がっていくことになります。
1930年代以降は、イタリアで「ヴェネツィア国際映画祭」、フランスで「カンヌ国際映画祭」、ドイツで「ベルリン国際映画祭」、そして日本では「東京国際映画祭」が開幕されることになります。
モノクロからカラーへ
そして、モノクロの映画を見たことがある人も多いと思いますが、カラーになったのは、この頃です。
アメリカのテクニカラー映画会社が1915年に開発したカラープリントの作製法「テクニカラー」は、三原色を3本のフィルムに分解感光させる色彩映画の技術方式です。
これにより本格的な色彩映画の時代が幕を開けることになりました。
日本での映画の広がりと黒澤明監督の存在
日本で映画は同じように広がりを見せ、権威ある賞もできることになります。
そして、1951年、日本の巨匠・黒澤明さんが監督を務めた「羅生門」がベルリン国際映画祭にてグランプリを受賞しています。
日本においても映画熱は加速、1990年代には複数のスクリーンを運用する映画館「シネマコンプレックス」が定着するようになりました。
日本での最初の映画は1899年、明治32年に遡ります。
そして、沢山の映画監督が映画を作り、そして沢山の人に影響を与え、また新たな映像作品が作られていっています。
それは文化の継承でもあり、この先ずっと続いていくことであるのは間違いありません。
CG(コンピュータ・グラフィックス)の登場
現在では、半世紀、めざましい映像技術の進歩し続け、ついに全編コンピュータ・グラフィックスによる映画を生み出しています。
最初にCGで作成されたのは、1982年に製作されたアメリカのSF映画「トロン」です。
その後のCG技術の進歩はすさまじく、2009年公開の「アバター」で3D新時代が到来しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
昔の映画はサイレントや、動画を見るだけの動画だった映画が、今は3D映画の大ヒットを受け、映画館のデジタル化が進んできています。
より鮮やかで臨場感のある映像を楽しむことができるようになりました。
ただ、100年経った今も、映画は皆で楽しむ娯楽の一つであり、愛されるエンターテイメントの一つとなっています。